ダンの日常2

黒歴史を塗り消すために新しいブログを始めます

ダンゴムシとの邂逅

散歩していて、伝説上の生き物であったダンゴムシと出会いました。

 

伝説上というのは、僕の生まれ育った北海道にダンゴムシがいないからです。

 

僕の地元には、ダンゴムシによく似たワラジムシならよくいます。ワラジムシとダンゴムシは見た目は似ているものの、ワラジムシは触っても丸まりません。子供時代、触ると丸まるダンゴムシという生き物がどうやら存在しているという情報をどこかから手に入れていました。情報はどこから手に入れたのかは覚えていません。当時のバイブルであったコロコロコミックか、テレビか、図鑑か、その辺りから手に入れたのでしょう。

 

子供の頃はワラジムシを見かけるたびにダンゴムシであることを祈って触ってみるということをよくやっていました。でもそれがダンゴムシだったことは一度もなかったのです。

 

さて、今日は左京区を散歩していました。すると、久しぶりにワラジムシを見かけて、ふと子供の頃を思い出します。ここは北海道ではなく京都府。もしや伝説だと思っていたダンゴムシの可能性があるのでは・・!?と思いを巡らせます。

 

そして触ってみると、なんと、丸まった!!

 

これが伝説だと思っていたダンゴムシか!本当にいたなんて!と感動していました。

 

さて、ここからどうしましょう。

 

何も考えずに触ってしまって丸まったダンゴムシ。ここは道の真ん中、丸くなってしまったら誰かに踏まれてしまう・・・?そう思って、歩けるようになるまで見守ることにしました。

 

1分くらい経つと、体を広げて動き始めます。しかし、背を地につけた状態でした。つまり、ひっくり返ってしまっていたのです。しばらく眺めていても、なかなか元に戻れない様子。

 

仕方ない、戻してあげよう、僕が始めた物語だし。と思って、起こすために触るとまた丸まってしまいます。しばらく待って、逆さになって、しばらく待って、触って、丸まる。これを何回か繰り返して、もう一生このダンゴムシは足を地に歩けないのかもしれないという気持ちになります。

 

このままでは夢見が悪い。後ろから歩いてくる人も見えました。放っておくと踏まれるかもしれない。そもそも日が当たる場所なので、脱水症状を起こしてしまうかもしれない。タイムリミットはもうすぐです。

 

直接刺激を与えてしまうと丸まってしまうので、近くに落ちていた葉っぱに掴まらせてみることにしました。そうすると、うまく立ち上がり、ダンゴムシが歩き出すことができました。無事草むらの方に着いたことを見届けて、僕もその場を後にしました。