ダンの日常2

黒歴史を塗り消すために新しいブログを始めます

デジタルデトックスチャレンジ2

5月2日にデジタルデトックスチャレンジを決行してきました!

 

daiary.hatenadiary.jp

 

この時のブログに書いた通りのルールで、だいたい計画通りに進んだんじゃないかな、と思うので、今日は一連のチャレンジ内容について書いていきます!

 

まず、10時ごろに家を出ます。ポケットの中には財布と鍵、そして写ルンです。一応カバンも持ちましたが、電子機器が一切入っていないカバンはまるで空気のように軽かったです。家を出る時に、Qrioのオートロックが発動します。これからしばらくデジタル要素とはお別れです。

 

計画通り、自転車で哲学の道へと向かいます。ふとiPhoneを取ろうとしていつもiPhoneがあるはずの右ポケットに手を伸ばしてしまいますが、そこにあるのは写ルンです。いつもより大きいのにいつもより軽いのは少し変な気もしますね。

 

丸太町通をずーっと東へ、突き当たりまで行きます。予想ではここに哲学の道はこちら、のような案内があると思っていたのですが、ありませんでした。

 

 

念の為覚えておいた哲学の道の方角に進むと、遠足中の園児たちと一緒に哲学の道へと到着です。哲学の道は自転車の通行もして良さそうだったのですが、せっかくなので自転車を押して歩くことに。

 

 

哲学の道は散歩するにはとても良い道ですね。舗装されていない道ですが、自然豊かで、その一方で京都の街並みを見下ろせば文明も感じられます。

スマホがないので、自然と自然に意識を向けることになります。草や木や花、虫や鳥、さまざまな生き物へと思いを馳せます。耳を澄ますと歩く足音、そしてウグイスの鳴き声。春の木漏れ日と良い陽気に、五感全てが研ぎ澄まされていきます。

スマホで調べることができないので、道にある案内板を読んで情報を得ます。普段から道端にある案内板を読むことが好きなのですが、スマホが無いとことさらこれらの情報がありがたいです。ちなみに僕は、ポケモンのカンバンも全部読んでいくタイプです。

 

 

さて、哲学の道も終わりに近づき、銀閣寺への道が近づいてきました。京都に住んで5年になりますが、銀閣寺には行ったことがないことに気づきました。ここにあったんですね。せっかくなので銀閣寺に行ってみようか悩んだのですが、人が多かったので諦めて、当初の予定通り京都駅に向かいます。

 


京都駅へと向かう道は、事前に調べておらず、京都タワーを目指そうと思っていました。しかし、京都タワーは全く見えませんでした。誤算です。でも通りの名前を見ると、今出川通、これを真っ直ぐ行くと烏丸通にぶつかることを知っています。そして烏丸通を真っ直ぐ南へ進むだけで京都駅に着くことも知っています。でも知ってる道を通るだけだとつまらないな、と思って、あまり通ったことのない白川通を通って南の方を目指していくことにしました。京都は碁盤の目ですからね、七条通りくらいで右に曲がれば着くでしょう。そう思っていたのですが・・・

 

 

危ない危ない、このまま真っ直ぐ行ったら滋賀に着くようです。この辺りはもう碁盤の目じゃないんですね。途中に動物園があり、琵琶湖疏水の記念館もありました。そすいさんぽをそのうちやりたいと思っていたことを思い出しました。そのうちやります。

 

 

なんとなく京都駅の方に向かっていくと、見覚えのある道へつきました。清水寺に行く時に使うバス停です。ここまできたらもう迷うことはないですね。京都駅はもうすぐです。

 

京都駅について、駐輪場へ行き、駐輪券を受け取って、今が11時26分だということを知ります。そう、Apple Watch以外の腕時計なんて持っていないので、このデジタルデトックスチャレンジ中は時計なしの生活だったのです。お昼時ですが、もう一つの目的地である奈良についてからご飯を食べることにしましょう。

 

 

JRの改札を通ります。ここで一番気をつけなければいけないのは、Apple Watchをつけていないこと。いつも腕についているSuicaが今日はありません。準備として、かなり手前からSuicaを手にしておきます。そして、無事通過でき、多分5年ぶりくらいに使うSuicaの残高が3000円ちょっとあることを知ります。奈良へはみやこ路快速に乗って行くことにしました。普通の快速もあるそうなのですが、みやこ路快速と何が違うんでしょうか。いつもなら気になったらすぐ調べるiPhoneを手に取ると、いつもより分厚いそれは写ルンです。当然インターネットにはつながりません。疑問は飲み込みすぐに忘れます。

 

しばらく電車に揺られることになるのですが、何時に着くのかわからない!なんだったら今の時間さえもわかりません。そして時間がある時に見ていたスマホもない。何もないので、外を眺めてひたすら奈良を待ちます。奈良についたら12時20分くらいだったので、1時間弱でついたことになりますね。

 

 

奈良駅では、リニアが盛り上がっているようです。京都にもリニアに関する掲示はいくつかありますが、小さめのものが多い気がするので奈良の方が熱量は高いのかなと思いました。

 

 

まずはお昼ご飯を探します。ここでもスマホがなくて困ることに!僕の心の友である食べログが使えません。事前に調べていなかったし、名物が何かの情報もなかったので、神戸牛推しのすき焼きにしました。奈良といったら関西、関西といったら神戸牛ですよね。現像された写真を見るとびっくり。室内だと全く映ってない!!

 

すき焼きだった写真

せっかく奈良に来たので、東大寺にも行ってみます。さすがゴールデンウィーク、人が多いですね。狙うなら三つ星!*1像と4年ぶりにご対面です。東大寺の方は人が多すぎて、ここで引き返すことにしました。

 

 

鹿さん達ともこんにちはは忘れずに。

 

一旦奈良駅へと戻ります。リニアを奈良へ、階段アートにもなっていました!まずは名古屋へ、なんとか繋いで欲しいものですね。

 

 

27枚撮れる写ルンですの残弾が10枚くらい残っていたので、近くに何かないかなと探してみることに。すると、行ったことのなかった平城宮跡という場所があるらしく、そこに行ってみることにしました。

 

奈良市観光案内図 左上の緑のエリアが平城宮跡

見知らぬ土地でバスに乗るのが怖いので歩いて行ったのですが、意外に遠かった。1キロくらいかな?と思っていたのですが、3キロ近くあったようでした。なぜ1キロくらいと思ったのか・・・。平城宮跡では、朱雀門が出迎えてくれます。

 

 

この門は復原したもののようですが、実物があるのはいいですね。京都には朱雀門跡としてしか残っておらず、やはりこうみると圧巻だな、と思いました。当時の風景を想像できますね。京都に暮らしていると、平安時代はどんな風景だったのかを考えたくなるのですが、現代まで残っているものはそう見つからないものでした。

後日iPhoneで撮った、京都にある平安宮の朱雀門跡の様子

平城宮跡には、平城宮いざない館というものがあったので、僕もいざなわれてみることにしました。平城宮いざない館は、奈良時代の様子がわかることはもちろん、一度野畑になり失われた文化や文明から、どのように歴史を紐解いてきたかの考古学的な要素も盛り込まれていてとても良い場所でした。奈良時代にタイムスリップをした気分の僕は、復原された朱雀門から平城宮へと入ります。

 

narashikanko.or.jp

 

現代の平城宮跡は、近鉄が東西に貫く形になっていて、踏切がある広い公園のようになっています。一度野畑になってしまったこの一体を、大正時代のあたりから保全のために土地の買収を進め、その後国へと寄付され、世界遺産へと認定されていくことになります。復原も行われていて、大極門の復原が、ちょうど一昨年に完了したとのことでした。これらの情報はすべて平城宮いざない館で手に入れました。

 

 

僕が行ったときは、東楼という、東側の見張り台として使われていたものが、ちょうど復原中でした。来年の秋に完成する予定らしいです。

 

復原中の東楼の様子

 

最終的には、西にある西楼も復原して、大極殿までぐるっと囲み、当時の大極殿院を再現することを目標にしているのだとか。1000年以上も前の都のすがたがここまで再現できたらすごいですね。実際にどれくらい計画されているのか、どれくらいかかるのかはわからないのですが、完成したらまた見に行ってみたいものです。

 

 

8世紀にタイムスリップした後は、21世紀の現実に戻されます。そう、また3キロ近くの道を帰らなくてはならないのです。21世紀にもなってどこでもドアの一つも開発されていないなんて、8世紀の人は想像できたでしょうか。文明の最先端であるバスに乗ろうかとも思いましたが、スマホなしでバスに乗るのは間違った時のリカバリが効きません。一応バス停でバスの時刻表を見てみましたが、時計がないので現在時刻も分からず、結局歩くことにしました。目の前に見えている山が奈良公園の山だと思うので、どんなに遠くても、あの少し手前くらいに奈良駅があるはずです。

 

無事に奈良駅まで辿り着き、後はJRに乗って帰るだけです。京都に帰ってきて、まず行ったのはここ。そう、リニアを京都へ。(室内なので全然写ってないです・・・)

 

リニアを京都へ!

 


リニアは奈良に来るのか。それとも京都に来るなんてことがあり得るのか。楽しみですね。

 

*1:グランメゾン東京というドラマでキムタクがミシュランで三つ星を示す時に使っているジェスチャーと同じなので僕はこう呼んでいます