ダンの日常2

黒歴史を塗り消すために新しいブログを始めます

醸造系ユーチューバーになりたい

人生で何回目になるかわかりませんが、最近もやしもんを読み直しました。

もやしもんはアニメにもなった漫画です。とても面白いのでとてもオススメです。

 

 

この漫画はタイトルと1巻の表紙だけではどんな漫画なのかわからないと思いますが、端的にいうと発酵とお酒と農大の話です。

発酵と農大はいいにせよ、なんでお酒?って思いますよね。僕もこの漫画を読むまで知らなかったのですが、お酒は発酵により作られているそうです。発酵を学ぶ研究室でお酒も作っちゃえ!みたいな感じですね。

ここで醸造系ユーチューバーになりたいというタイトルと繋がってきます。

僕は基本的に影響を受けやすいのでHEROを見たあとは検事になりたかったし、リーガルハイや99.9を見た後は弁護士になりたかったし、シンゴジラを見たあとは官僚か政治家になりたいと思いました。銀の匙を読んだあとは田舎で農業やるかと思ったし暗殺教室を読んで殺せんせーみたいな先生になりたいとも思いました。

ちなみに僕の夢はパイロットです。

そんなにお酒が好きというわけではない僕ですが、もやしもんを読んですっかりお酒の魅力にはまってしまったのでこんな記事を書いているわけです。

ちなみにお酒作りで発酵というものはイメージしにくいかと思います。発酵といえば納豆やヨーグルトなどを想像しますよね。そもそも発酵とはなんなのでしょう。

発酵とは微生物の活動の過程のことです。微生物が活動する上で物質を分解し有機物を発生させますが、これが人間に有益な場合に発酵と呼びます。人間に有益でない場合はなんと呼ぶのでしょう。これは腐敗として明確に区別されています。人間は自分に有益な発酵を管理することでさまざまな食品や飲料を作ってきました。納豆やヨーグルト、チーズにはじまり、キムチも発酵食品です。パンも作る過程で発酵を利用していますし、鰹節だって発酵食品です。

発酵に使われる微生物を総称して酵母といいます。英語でいうとイーストです。そう、パンを作ったことがある人なら一度は耳にしたことがあるであろうイースト菌です。パン作りの過程の一つに発酵というものがありますが、この発酵はこれまでに説明した発酵のことです。小麦粉の中に含まれる糖分をイースト菌が分解してアルコールや二酸化炭素を生み出します。二酸化炭素が生まれることによってパンの生地が膨らみます。

 

だいぶ脱線してしまいましたが、お酒を作りたいという話でした。先程パン作りでイースト菌が糖を分解してアルコールを生み出すと書きましたが、ここで生み出されるアルコールを利用したものがお酒です。いろいろな種類のお酒がありますが、ぶどうに含まれる糖を原料としたものがワインと呼ばれ、米を原料としたものは日本酒になります。ビールには麦が使われています。

酵母がアルコールを生み出すためには糖が必要です。ぶどうには糖が含まれてが米や麦には糖が含まれていません。米には麹、麦にはホップを加えることで元の成分を糖に、酵母がこれらをアルコールに変えていきます。

ちなみに冒頭で紹介した「もやしもん」の由来についても説明できるのでここで説明します。もやしもんによると、お酒を作る人の中では麹の胞子である種麹のことを「もやし」と呼ぶ習慣があるそうで、スーパーで売っているもやしとは全く別のものです。

このような過程を経て原料をアルコールに変えてお酒を作っていくことを醸造といいます。ちなみに醸造という言葉はお酒づくりだけに使われるわけではなく、味噌作りにも使われる言葉です。醸造によって作られたお酒は醸造酒と呼ばれ、ビールやワイン、日本酒などがあります。

醸造によって作ることのできるお酒はアルコールが20パーセントまでのものです。アルコール濃度が20パーセントを超える環境ではアルコールづくりをする酵母が生きることができないのがこの理由です。焼酎やウイスキーなどは醸造したお酒を蒸留し、アルコール濃度を濃縮して高いアルコール濃度を持ったお酒を作り出しています。これらは蒸留酒と呼ばれます。

もやしもんではこの醸造に本気で取り組む大学生が描かれています。僕もそれに魅せられてお酒づくりやってみたいと思ってしまいました。そこでタイトルの「醸造系ユーチューバーになりたい」といったことに繋がっていきます。

ここで基本的なお酒作りの理論は説明しましたが、実際のお酒づくりはもっと複雑で様々な問題を乗り越えて、少しずつ改良して自分だけのお酒の味を作り出しています。もやしもんを読んで、すべてのお酒にはストーリーがあるのではと思いました。自分でそれができたら更に面白い。その作る過程をみんなに知っていただけたらもっともっと面白いのでは?という思いでツイートした補足記事を書いてみました。

ちなみにお酒づくりには少額ではないお金がかかります。酒税法により、お酒を作るためには免許が必要で、その免許を取るためにもお金もかかりますし、年間最低醸造量も決められています。ビールの場合は60KLです。中ジョッキ12万杯分です。気軽に始められるものではないですね。

いつかやりたいなぁと思っているので将来やりたいなぁという気持ちも込めて記事にしておきます。

 

もやしもんではこんな面白そうなお酒づくりを疑似体験できます。オススメです。お酒にあるストーリーなんかも読み取ることができます。ぜひ読んでみてください。